マイニングとは

現在、仮想通貨は世界的に認知されており、資産運用として利用している方も少なくありません。
その中でもビットコイン(Bitcoin)やイーサ(ETH)が時価総額1、2位を占めています。

この仮想通貨の運用方法の1つに、マイニングと呼ばれる作業があります。
イーサやビットコインを運用している方の中には、マイニングによって利益を生み出している方も多いです。
しかし、仮想通貨初心者の方や、これからイーサやビットコインの購入を検討している方にとって、マイニングの必要性はよくわからないのではないでしょうか。

そこで今回は、イーサやビットコインを含む仮想通貨のマイニングについて、仕組みやメリットを解説をします。仮想通貨の運用やマイニングに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

マイニングとは?

「採掘する」

本来、マイニングは「採掘する」という意味を持ちますが、仮想通貨においては「取引データを承認する作業」のことを指します。
イーサやビットコインなどの仮想通貨は世界各国で膨大な量の取引がされており、その全てがブロックチェーン技術によって厳重に管理・保守されているのが特徴です。

このブロックチェーンは、取引の時間・量(どのくらいの仮想通貨を送受したか)・人物などの個々の取引データを収納しているブロック同士で繋がっており、マイニングは、このブロック内部にある取引データを承認していく作業となります。

ビットコインやイーサにはチャートは存在するものの、日本円・ユーロ・ドルなどの法定通貨のように中央銀行が存在しません。だからこそ第三者によるマイニングによって、ブロック内に格納されている取引データを確認・承認していく必要があるのです。

マイニングに成功すると報酬がもらえる

仮想通貨には、マイニングを成功させたマイナー(マイニングをする人)に報酬を払う仕組みがあります。
2021年現在では、マイニング成功毎に6.25BTC(ビットコイン)が支払われます。

実は、ビットコイン開始当初のマイニング報酬は50BTCで、2013年には25BTC、2018年には12.5BTCと、徐々に報酬額が下降しています。これは半減期と呼ばれる時期が関係しており、仮想通貨のインフレを防ぐため、ブロックがいくつ発生したらマイニング報酬が減少すると予めプログラミングされているのです。
ビットコインにおける半減期は21万ブロックが生成されたときで、期間にするとおよそ4年ぐらいに訪れます。

マイニング報酬

マイニングは誰でもできる?

マイニングはスマホやパソコンがあれば誰でもできます。
しかし、仮想通貨のマイニング報酬を受け取るのは簡単なことではありません。

ビットコイン発行当初はマイニングの認知度が低く、競合が少なかったため、個人のスマホ・パソコンでもマイニングを成功させることが比較的容易でした。
しかし、現在ではマイニングをするために大量の最新コンピューターを導入しているマイナーも増え、個人で使用するパソコンでは勝ち目が極端に低くなっています。

そのため、もし今からマイニングを始めたいのであれば、メジャーなビットコインではなく他の仮想通貨を狙った方が報酬をもらえるチャンスは高いでしょう。

マイニングの仕組み

マイニングの仕組み

ここで、マイニングの仕組みをもう少し詳しく解説します。
ブロックチェーンによって繋がれたそれぞれのブロックにはトランザクションと呼ばれる個々の取引データが格納されています。この取引データを不可逆的な一方向ハッシュ関数を用いてマイニングを行っていくのです。ハッシュ関数に特定のデータを入力すると、さまざまなハッシュ値が生成されます。このハッシュ値はナンスと呼ばれ、ぴったりと適合するナンスを見つけるために何度もハッシュ値を入力する作業が続きます。見事ブロック内の全てのハッシュ値が適合すると、トランザクションが終了し、マイニング成功とされて報酬が支払われるという流れです。

ちなみに、取引データを第三者が介入することで改ざんされるリスクがあるのでは、と考える方もいるかもしれません。
しかし、そもそもマイニングを成功させるためには膨大なハッシュ値を入力する必要があります。
そのため、機器投資やかかる時間を考慮すると、改ざんをするよりも正しくマイニングした方が作業効率がよくなるので、改ざんのリスクは極端に低いと考えられています。
だからこそ、ブロックチェーン技術は革新的であり、管理・保守に優れているのです。

マイニングが注目されている背景

マイニングが注目されている背景

マイニングが注目されるようになった背景には、作業の簡易さと仮想通貨をお金で購入するのではなく報酬として入手できる点が隠されています。

まず、作業の簡易さですが、基本的にマイニングはPCが行ってくれるため、自身は並行して他の作業ができます。そのため、理論上では、サラリーマンや学生どなたでもマイニングに参入することが可能です。
続いて、仮想通貨をお金で購入するのではなく報酬として入手できる点ですが、給料をイメージするとわかりやすいかもしれません。働いた時間を対価として、給料がもらえるといった流れです。本来であれば仮想通貨はお金で購入するものです。

しかし、マイニングを行えばお金を支払う必要なくもらえるため、マイニングに成功すればするほど資産は増えていきます。
正確には、マイニングに成功するために高性能のPCと24時間フル稼働させるための電気代が必要になるので、どれだけマイニングが成功してプラスの収支にさせるかが資産になる鍵となるでしょう。
先ほどもお伝えしたように、ビットコイン開始当初は競合も少なくマイニング報酬は50BTCなわけですから、成功率は高く、資産になりやすい現状でした。その点に気づいた投資家がこぞってマイニングに参入し、昨今のような個人が参入しても報酬をもらうことが難しいほどの競争率となったのです。

マイニングのメリット

マイニングのメリット

マイニングのメリットは、以下の点です。

  • 仮想通貨を購入しなくてもいい
  • 作業はPCが行ってくれる

マイニングが注目される背景でもお伝えしたことがそのままメリットになります。
マイニングの報酬で仮想通貨を入手できるため、購入する必要なく貯蓄することができます。
また、作業自体はPCが全て行ってくれるので、一種の不労所得のような状態にすることが可能です。

マイニングに必要な環境

マイニングに必要な環境

マイニングに必要な環境は以下の通りです。

  • パソコン
  • 電子機器を冷却できる環境
  • マイニングソフト
  • ウォレット

マイニングソフト・ウォレットについてはインターネットで検索すれば無料で探すことができます。
マイニングにとって重要なのは、むしろパソコンや冷却できる環境が整っているかどうかです。

まず、パソコンについてですが、GPUを搭載したものがおすすめです。
一般的なパソコンにはCPUと呼ばれるものが搭載されていますが、GPUを搭載していると計算処理速度が桁違いに早くなります。マイニングが成功するかどうかは計算処理速度が大きく影響するため、マイニング用のパソコンを作成したい場合はGPUは必須のパーツといえるでしょう。

また、パソコンを24時間フル稼働させるなら冷却できる環境を整えることも大切です。
電子機器は熱に弱く、冷却が不十分だとすぐに壊れてしまうリスクがあります。マイニングで収支がプラスになるかどうかは、パソコンのスペックと電気代が大きな要因です。
できるだけ収支をプラスにしたいなら、パソコンが壊れないように周辺の温度を下げられる環境も整えておかなくてはいけません。

マイニングの方法(ソロ、プール、クラウド)それぞれの違いも説明

現在、マイニングの方法はソロ・プール・クラウドの3種類あります。それぞれどのような特徴があるのかみていきましょう。

ソロマイニングの特徴とメリット・デメリット

ソロマイニングは、その名の通り個人で行うマイニングのことです。
ソロマイニングのメリットは、マイニングに成功した際の報酬が全て自分のものになることです。
ただし、ソロマイニングは機材の準備やコストも自身が負担することになる点、報酬のばらつきが大きくなる点がデメリットといえます。

設備投資ができる経済的余裕があること、コンピューターの知識が豊富な方であれば容易に参入はできそうです。しかし、知識や資金が乏しい方がソロマイニングで参入するとなると、少し難しい方法になるでしょう。

プールマイニングの特徴とメリット・デメリット

プールマイニングは複数のマイナーがチームになってマイニングを行うことです。
プールマイニングのメリットとして、報酬が安定する点があげられます。チームで複数のパソコンを使用できるために計算力が高くなり、マイニング成功率が高くなります。
さらに、成功した報酬は提供する計算力、つまりどれだけ自分がマイニングに時間を充てたかによって分配されるので、マイニングに成功しなくても安定した報酬がもらえるのです。

ただし、プールマイニングはマイニングの報酬が分配になるからこそ、1度にもらえる報酬額は小さくなります。
また、別途手数料が発生するのもプールマイニングのデメリットです。

クラウドマイニングの特徴とメリット・デメリット

クラウドマイニングは、マイニングをする企業に出資して報酬をもらう、マイニングの機器をレンタルなどの種類があります。

自身でマイニングする時間や知識がない方におすすめです。クラウドマイニングは資金があればマイニングに参入できる点がメリットです。
一方、ソロ・プールと違って初期費用や手数料が発生する点や種類によってメリット・デメリットが変わる点、企業が倒産してしまうリスクがある点がデメリットです。
クラウドマイニングを検討する際はしっかりと信頼できる企業か見極める必要があります。

マイニングで得た収入の税金について

マイニングで得た収入

マイニングで得た収入は雑所得あるいは事業所得に分類されます。
また、所得についてはパソコンや電気代などの必要経費から差し引いて計算します。
例えば、年間のマイニング報酬が100万円で、PC・電気代・プール手数料合わせて40万だったと仮定しましょう。そうすると、100万から40万を引いた60万がマイニングによる所得です。

さらに、マイニングの報酬として受け取った仮想通貨を売却した場合に発生した損益も税金の課税対象です。
税率については、事業・副業のどちらなのか、あるいは個人の所得に応じて変動します。
詳しい話は税理士に相談するか国税庁のホームページを参照するようにしてください。

まとめ

今回はマイニングについて紹介させていただきました。
マイニングは個人で参入するには少しハードルが高いですが、プール・クラウドといった方法もあるため、今からでも遅くはありません。

今後もイーサやビットコインなどを始めとする仮想通貨市場は注目を集め続けます。
もし、仮想通貨を資産として増やしたいのであれば、マイニングという方法があることを覚えておいてください。